業務自動化で月100時間を削減した方法
立田 佳之
株式会社リバイバルアジア
月100時間の削減は、たった5つの自動化で実現した
「月100時間削減」と聞くと大規模なシステム導入を想像するかもしれません。しかし実際には、5つの業務を自動化しただけで達成できました。ポイントは「最も時間がかかっている業務」を正確に特定したことです。
自動化前の状況
今回の事例企業は、従業員15人の製造業(金属加工)の会社です。主な課題は以下の通りでした。
- 受注処理が手作業で、Excelに手入力していた
- 見積書の作成に毎回30分以上かかっていた
- 月末の請求書作成・発送に丸2日かかっていた
- 在庫の確認が目視で、発注漏れが頻発していた
- 日報を紙で管理しており、集計に時間がかかっていた
自動化1:受注データの自動取り込み(月20時間削減)
導入前
メールやFAXで届く注文書を、担当者が目で確認しながらExcelに手入力していました。1件あたり約10分、月200件で合計約33時間。入力ミスも月に数件発生していました。
導入後
AI-OCRツールを導入し、注文書のPDFをアップロードするだけで、品番・数量・納期などのデータが自動抽出されるようにしました。担当者は抽出結果を確認・修正するだけで、1件あたり2〜3分に短縮。入力ミスもほぼゼロになりました。
削減時間: 月33時間 → 月13時間(約20時間削減)
自動化2:見積書の自動生成(月15時間削減)
導入前
見積もり依頼が来るたびに、過去の類似案件を探し、材料費や加工費を計算し、Excelのテンプレートに手入力していました。1件30分、月30件で約15時間。
導入後
商品マスターと単価テーブルをクラウドに整備し、品番と数量を入力するだけで見積書が自動生成される仕組みを構築しました。過去の類似見積りもワンクリックで検索可能に。1件5分に短縮されました。
削減時間: 月15時間 → 月2.5時間(約12.5時間削減)
自動化3:請求書の自動作成・送付(月25時間削減)
導入前
月末になると経理担当が2日間かけて請求書を作成し、印刷・封入・発送していました。約100社分の請求書処理に毎月25時間以上を費やしていました。
導入後
クラウド会計ソフトと連携し、受注データから自動的に請求書を生成。電子送付に対応している取引先にはメールで自動送信、紙が必要な取引先のみ印刷する運用に変更しました。
削減時間: 月25時間 → 月3時間(約22時間削減)
自動化4:在庫管理の自動化(月20時間削減)
導入前
在庫確認は倉庫に行って目視で確認。発注判断も担当者の経験と勘に頼っていました。発注漏れによる欠品が月に2〜3回発生し、特急対応でコストが増加していました。
導入後
在庫管理アプリを導入し、入出庫のたびにバーコードで記録。在庫が発注点を下回ると自動でアラートが飛ぶ仕組みにしました。さらに、過去の出庫データからAIが需要予測を行い、最適な発注タイミングと数量を提案します。
削減時間: 月20時間 → 月3時間(約17時間削減)
自動化5:日報のデジタル化と自動集計(月30時間削減)
導入前
15人の従業員が毎日紙の日報を提出。管理者がそれを集計してExcelにまとめていました。日報の記入に1人15分、管理者の集計に毎日1時間、月の集計レポート作成に半日。
導入後
スマホアプリで日報を入力する運用に変更。作業内容、時間、進捗がリアルタイムでクラウドに集約されます。月次レポートはダッシュボードで自動生成。管理者は異常値だけを確認すればよくなりました。
削減時間: 月30時間 → 月2時間(約28時間削減)
投資と回収
これら5つの自動化にかかった費用は以下の通りです。
- ツール利用料:月額合計 約8万円
- 初期設定・カスタマイズ費用:約80万円
- 社内教育費用:約20万円
合計投資額: 初年度 約196万円
一方、月100時間の削減は、人件費に換算すると月約25万円相当。年間300万円のコスト削減効果があり、初年度で投資を回収できました。2年目以降は年間200万円以上の純粋なコスト削減です。
成功のポイント
- 定量的な現状把握から始めた — 感覚ではなく、実際の作業時間を計測した
- 効果の大きいものから着手した — 日報と請求書から始めた
- 従業員の声を聞いた — 現場の不満が高い業務を優先した
- 段階的に導入した — 3ヶ月かけて順次自動化した
まとめ
月100時間の削減は、特別な技術力がなくても実現可能です。重要なのは「どこに時間がかかっているか」を正確に把握し、効果の高い順に自動化することです。
Revival Asiaでは、貴社の業務を分析し、最適な自動化プランをご提案します。まずは無料の業務診断からお試しください。